ボリビアの日本人移住地オキナワ
日系人というと、皆さんはどのようなことを思い浮かべるでしょうか。
ブラジルやハワイの日系人を思い浮かべる人もいるかと思いますが、今年は、ボリビアに日本人が移住して120周年になります。
南米では、ブラジル、アルゼンチン、ペルー、パラグアイなどに大きな日系人の移住地があります。
今年の7月には、眞子さまがペルーやボリビアを訪れましたが、その際に、日系人のコミュニティへ訪問されました。
ボリビアには、いくつか日系人コミュニティがありますが、サンタクルス州にある、オキナワ移住地やサンフアン移住地が有名です。
オキナワと付いている地名は、日本の沖縄とボリビアのオキナワだけだとか。
オキナワ移住地は、今は第三移住地まであります。
移住地では、主に農作物の栽培や養鶏などをしています。
収穫物は今や、ボリビア全土で販売されている程で、その規模は日本と比べ物になりません。
一度、トラクターを見せてもらったことがありますが、大型ダンプカーの並みの大きさで驚きました。
というのも、サンタクルス州の土地は広大で起伏が少ない所が多いからです。
ですので、大規模農業が可能なのです。
しかし、入植当時はジャングルだったようで、原生林の大木を切り開いて何とか農業をしていったとのことです。
当時の日本政府が言っていた、既に農業を始められるような夢のような土地ではなかったのです。
オキナワ移住地には当時の様子を伝える資料館がありまして、私も伺いました。
資料館の様子は、デジタル資料館という名で、ネット上でも見られますので、ぜひご覧ください。
移住地にある学校では、日本の学校と同じような授業風景が見られ、運動会なども行われます。
また、毎年8月(南半球は冬ですが)になると、地域総出の盆踊り大会もありまして、遠いボリビアでも、日本の伝統が引き継がれていることを感じられます。
このように移住地の歴史を、ボリビアだけでなく、世界の日系移民の歴史が展示してある資料館が横浜にあります。
JICA横浜海外移住資料館では、その歴史を知ることができるので、お近くにお立ち寄りの際は、のぞいてみてはいかがでしょうか。